鍵屋のコラム

不法解錠の手口について

ドアこじ開けという方法は、古典的でシンプルな方法ですが、破壊力は強く防ぐことが難しい手口です。古くから被害が報告されていますが、今でも無くなることはありません。その理由としては、日本の住宅のほとんどのドアは外開きであることが原因かもしれません。内開きではこの方法は使えません。


大まかな手口の内容は、バールなどを用いてドアのすき間にねじ込み、テコの原理でおもいきり強引に扉を開けるというものです。
どれだけ性能の良い鍵を主錠に使用していたとしても、ドア自体の強度が弱ければ全く意味をなさなくなります。バールによるこじ開けでドアにかかる力は、成人男性によるものでおおよそ1000kgにもなると言われているからです。そして、見た目からは考えにくいかもしれませんが、簡単に行うことができます。


バールによるドア破りの最も効果的な方法は、ガードプレートを取り付けるという手段ではないでしょうか。
防犯仕様のドアの場合、簡単にバールを差し込ましたりデッドボルトの位置が分からないようにツバが設置されていますが、大抵のドアの場合はツバが無いことが多いので、デッドボルトの位置も丸わかりでどこへ力を加えれば鍵を解錠できるのか一目瞭然です。